山椒の香りとエビのジューシーな味わい:海老のから揚げ 山椒風味

海老のから揚げ 山椒風味
海老のから揚げ 山椒風味

殻はカリッと身はジューシーに香ばしく揚げた海老に、花椒塩や胡麻油や木の芽のそれぞれの香りを十分に移し込んで、素材の美味しさを引き立てています。 

この料理は、白ご飯のオカズよりもお酒のオツマミとしてよく合うと思います。 

 特にビールとの相性がとても良さそうです。 




木の芽 


木の芽
木の芽 

木の芽とは、山椒の若芽のことです。 


山椒
山椒

木の芽の旬は4月から5月、実山椒の旬は6月になります。 


ちなみに、山椒の『椒』とは、『香りが良い』という意味があり、山椒の由来は、『山の香り高い実』からきているそうです。



日本の山椒と中国の花椒の違い 


日本の山椒と中国の花椒、どちらもミカン科サンショウ属の落葉低木であり、両者は同属異種に当たります。 

日本料理や和食では山椒がよく使われ、中国料理(特に四川料理)では花椒がよく使われます。 


花椒
花椒

同じ仲間なので似ている部分が多いのですが、両者のより詳しい違いは、 


  • 原産地:山椒は『日本』で、花椒は『中国(主に四川省)』。 
  • 種類:日本の山椒は『和山椒(ハジカミ)』、中国の花椒は『華北山椒(カホクザンショウ)』
  • 香り:日本の山椒は『柚子のようなの爽やかな香り』、中国の花椒は『レモンのような華やかな香り』 
  • 辛味:日本の山椒は『柔らかな痺れ』、中国の花椒は『強烈な刺激と痺れ』。
  • 成分:日本の山椒は『サンショウオール』、中国の花椒は『サンショウオール、ヒドロキシ-α-サンショオール』。 
  • 使用部位:日本の山椒は『花、果皮、花、葉』、中国の花椒は『果皮』。 
  • 料理での使い方:日本の山椒は『鰻の蒲焼き、ちりめん山椒、佃煮(実山椒)、田楽(木の芽)等』、中国の花椒は『麻婆豆腐、担々麺、酸辣湯、麻辣湯、辣子鶏等』。 


となります。 


ちなみに私は花椒をパウダー状にした花椒粉に塩を合わせた花椒塩が大好きで、これを揚げ物(特に鶏の唐揚げ)に付け食べると最高なんですよね!

痺れるような辛味と共に華やかな香りと風味が口の中に広がり、複雑な味わいを楽しむことができます! 




材料(2人分)


  • バナメイ海老・・・8尾
  • 片栗粉・・・少量 
  • 木の芽・・・4枚 
  • 塩・・・少量 
  • 胡椒・・・少量 
  • 花椒油・・・大さじ0.5杯 
  • 紹興酒・・・大さじ0.5杯 
  • 花椒塩・・・小さじ0.5杯 




代用食品 


上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。

家にある食材を使って作ってみてください! 

なにか新しい発見があるかもしれません! 


  • バナメイ海老の代用:ブラックタイガー、天使の海老 、オーストタイガー、車エビ等のある程度の大きさがあるもの
  • 木の芽の代用:大葉、三つ葉 
  • 花椒油の代用:胡麻油、家に常備している油 
  • 紹興酒の代用:日本酒
  • 花椒塩の代用:塩胡椒、粉山椒+塩 




作り方 


  1. 海老の足をハサミで切り取り、包丁で背側から包丁を入れながら2枚に切り分けます。
  2. 海老に塩とコショウを振りかけて下味を付け、少量の片栗粉を振りかけて薄く軽い程度にまぶします。 
  3. 中華鍋にたっぷりの油を入れて海老を揚げ、全体がカリッとしてきたら取り出し、油をきります。
  4. 別の鍋に花椒油を入れて強火で熱し、海老を入れます。
  5. 紹興酒を少量加え、花椒塩と粗みじん切りにした木の芽を振り入れ、全体を手早く混ぜ合わせてできあがりです。 




食材の旬 


  • 木の芽:3~4月

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