![]() |
| ピルピル |
スペイン料理には美味しい料理がいろいろとありますが、日本で有名なものにオリーブオイルとニンニクで食材を煮込む『アヒージョ』がありますよね。
アヒージョは、スペインのタパス(小皿料理)の一種で、前菜的な料理になります。
![]() |
| アヒージョ |
アヒージョは、キノコを使ったり牡蠣を使ったり色々な食材を使っていろいろなバリエーション(アヒージョにはこれを使え!といったようなスペイン流の決まりは無く、何を使っても良いそうです)がありますよね。
ちなみにアヒージョとは、スペイン語で『刻んだニンニク』という意味になります。
この料理は、ニンニクがあってこそ成立する料理で、ニンニクの旨味、コク、香りの力強さをピュアに楽しむことのできる一品であるとも思います。
アヒージョはスペインの代表的なタパス料理ですが、もう一つ似たような料理でスペインのバスク地方の名物料理『ピルピル』というものがあります。
ピルピルという名前はオイルが熱せられて弾ける音から名付けられました。
ピルピルとアヒージョはどちらもオイル煮料理です。
大きな違いというと、オリーブオイルを乳化させるかどうかです。
ピルピルは一般的には干鱈(バカラオ)を使います。
![]() |
| バカラオ |
バカラオや鱈は、スペインにおいてセマナ・サンタ(受難と死を記念する聖金曜日を含む四旬節の最後の1週間に当たる聖なる1週間)に食べる伝統的な魚であり、スープ、フライ、コロッケ、トルティージャ等のさまざまな料理に用いられます。
今回は生鱈を使いました。
![]() |
| 生鱈 |
日本にも干鱈はありますが、日本で一般的な棒鱈には皮が付いていないことが多いので使うことができませんでした。
この料理はオリーブオイルを乳化させるために、皮のゼラチン質がとても重要となります。
材料(2人分)
- 皮付きの生鱈・・・3~4枚
- EX・ヴァージン・オリーブオイル・・・適量
- 塩・・・適量
- ニンニク・・・2片
- 赤唐辛子・・・1本
代用食品
上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。
家にある食材を使って作ってみてください!
なにか新しい発見があるかもしれません!
- 生鱈の代用:バカラオ・バカリャウ・バッカラ(塩漬け状態になっていますので水に漬けて塩抜きをします)、皮付きの棒鱈、身欠きニシン
作り方
- 鱈に塩を振って寝かせておきます。
- 煮込み用のハンドル付きの鍋に鱈の切り身が半分隠れるくらいのEX・ヴァージン・オリーブオイルとニンニクと赤唐辛子を入れて熱していきます。(ここがポイントなんですが、オイルの温度は常に熱いくらいのお風呂の温度を終始維持します。)
- オイルがピルピルしてきたら、鱈を皮面から入れて、軽快な感じで鍋のハンドルを両手で持ってクルクルと回していきます。
- クルクル回していくとオイルと鱈が激しく混ざり合い、鱈の皮や身から旨味分やゼラチン質が徐々に溶け出してきて、次第にオイルが乳化してトロリとしてきます。
- このクルクルは30分程度続けます。
- 最後に塩で味を調整して出来上がりです。
身はホクホクでオリーブオイルとよく合います。
残った旨味のあるソースはバゲットに浸して食べると最高に美味しいです。
食材の旬
- ニンニク:6~8月
- 真鱈:12~2月




コメント
コメントを投稿