贅沢で濃厚な味わいを楽しむ:ウニとイクラのトマトクリームパスタ

ウニとイクラのトマトクリームパスタ
ウニとイクラのトマトクリームパスタ

何だか急に贅沢なパスタが食べたくなって発作的に作ってしまったパスタです。 

欲望のままにスーパーでウニやらイクラやらを買っていると材料費がえらい高くなってしまいました。 


ウニの甘くとろけるような味わいは生クリームとの相性が良く、両者が相まって口の中に運ばれると、まずトロリとしたコクと旨味が口の中に広がります。 

次にイクラが登場してきます。

プチプチと噛むとホンノリと塩辛い液体が流れ出し甘い味わいのソースに良い塩加減を加えてくれて、味に一本筋を通してくれます。 

そしてソースに使っているアンチョビは、特に海鮮を使ったパスタ料理には欠かせませんね。

青魚特有の旨味とコクと海の香りが広がって味わいが複雑になり、一気にお店の味に変身してしまうんですよね。 

ちなみに、生クリームにアンチョビを加えると、ウニの味わいが増すのだそうです。 




ウニ


ウニは棘皮動物門ウニ綱に属する海洋生物で、ヒトデやナマコの仲間になります。

世界中の海に約900種が存在し、日本近海には約140種が確認されているそうです。

かなりのウニの種がありますが、この中で食用に適するものは6種(バフンウニ、ムラサキウニ、エゾバフンウニ、キタムラサキウニ、アカウニ、シラヒゲウニ)なのだそうです。



ウニの卵巣と精巣


ウニの食用部分は生殖巣となり、雄の精巣部分と雌の卵巣部分となります。 


殻付きのウニ 殻付きのウニ
殻付きのウニ 殻付きのウニ

見た感じでは精巣も卵巣も見分けが付きにくいのですが、じっと目をこらして見ると僅かに精巣は白っぽく、卵巣はオレンジっぽく見える場合(季節によって微妙に色合いが違ってくる場合があり、精巣も卵巣も全く似たような色合いになる場合もあります)があります。 

スーパー等で購入する普段食べるウニは、未成熟な精巣(黄褐色)と卵巣(赤褐色)が混ざったものだそうですが、食べる方の好みにもよりますが一般的に精巣の方がコクと旨味が強くて美味しいのだそうです。 

精巣だけ集めたウニは大変に高価かつ、なかなか売っていないそうで、大半は高級寿司店や高級料亭に卸されていくのだそうです。 


板ウニ
板ウニ 

精巣だけ集めたウニの料理、一度食べてみたいですね! 



日本人とウニ


日本人がウニを食べるようになったのは縄文時代(貝塚からウニの殻が見つかっているそうです)からだそうです。

縄文時代前期後葉ということなので、大体5000年前から食べていたことになりますね。

当時は生食ではなく、煮て食べていた可能性が高いとされているそうです。

なぜ煮て食べていたかというと、これは推論になります。

縄文人は火を使った調理を広く行っていたことが土器や炉跡から判明しており、魚類等を焼いて食べていた形跡があまりないため『煮炊き』で調理していたと考えられます。

これらは確定事項ではないので、焼いて食べていた可能性を完全に否定している訳ではありません。


ちなみにウニが寿司ネタとして定着したのは、1941年(昭和16年)頃だそうです。

寿司ネタのウニというと海苔を使った軍艦巻きが有名ですが、これは東京の銀座にある『久兵衛』の当時の主人が考案(常連客がウニの握りを食べたかったのが切っ掛け)したのだそうです。

海苔を使ったのは、柔らかいウニがシャリから滑り落ちないように工夫してのことだそうですね。




材料(2人分) 


  • 生うに・・・100グラム
  • トッピング用の生ウニ・・・適量 
  • トッピング用のイクラ・・・適量
  • EX・ヴァージン・オリーブオイル・・・大さじ1杯
  • ニンニク・・・1片 
  • 白ワイン・・・大さじ1杯 
  • ホールトマト・・・大さじ4杯程度(ソースがウニ色になる位の量) 
  • アンチョビ・・・1枚 
  • 生クリーム・・・200ml 
  • バター・・・適量 
  • 塩・・・適量 
  • 胡椒・・・適量 
  • スパゲッティ・・・160グラム 




代用食品 


上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。 

家にある食材を使って作ってみてください! 

なにか新しい発見があるかもしれません! 


  • ホールトマトの代用:トマトソース 
  • アンチョビの代用:オイルサーディン
  • 生クリームの代用:豆乳




作り方 


  1. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、みじん切りにしたニンニクとアンチョビを加えて炒めます。 
  2. 良い香りがしてきたら、ウニを細かく刻んで加え、軽く炒めてから白ワインを加え、アルコールを飛ばします。 
  3. 裏ごししたホールトマトと生クリームを加えて炒め、煮詰めていきます。
  4. 塩で味を調整します。 
  5. 茹で上がったパスタとバターを加え、混ぜ合わせます。 
  6. 器に盛って、残りのウニとイクラをのせて出来上がりです。 

※ソースがウニ色をしているので、一瞬ウニをメチャメチャ使っているように思ってしまいますが、トマトと生クリームを混ぜ合わせると、このようなウニ色になります。 




食材の旬 


  • ニンニク:6~8月 
  • ウニ:3~4月(バフンウニ)、7~8月(エゾバフンウニ)、9~10月(アカウニ)、6~8月(ムラサキウニ)、9~11月(キタムラサキウニ) ※ウニは産地によって旬が違ってきます。 
  • イクラ:9~11月(北海道・青森県・岩手県)、10~11月(新潟県)、10~12月(宮城県)

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