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| プッタネスカ |
プッタネスカという料理名を日本では『娼婦風パスタ』 として紹介しています。
プッタネスカは、『プッターナ(puttana)』という『娼婦』を表すスラングから派生した名称なのだそうです。
何故、このような名前が付いているのかというと、いくつもの説があるんですね。
- 娼婦は昼も夜も忙しく、家の中にある食材を適当にパスタと一緒にごった混ぜにして食べていた説
- 娼婦が客にこのパスタ料理を食べさせてもてなしていた説
- 娼婦は体力仕事なので、体力回復するために食べていた説
- 赤唐辛子、ニンニク、アンチョビ、ケイパー、黒オリーブ等を使った刺激的な味わいが娼婦を想像させるから説
- 娼婦もこのパスタ料理もたまに味わえば美味しいのだけど、毎日のように食べれば飽きるてしまうから名前が付いた説
- イスキア島出身の芸術家であるエドゥアルド・コルッチが、自身が開いたパーティーで、この料理を遊び感覚の思いつきで命名した説
と色々とあります。
この料理は、 ピリ辛のトマトベースに、アンチョビの旨味をプラスしています。
また、山の幸や海の幸等のさまざまな食材を使っているので、それぞれの個性のある香りや風味や味わいを一度に楽しめる一品だと思います。
ちなみに私が娼婦風パスタという名前を初めて知ったのはイタリア料理店。
小さな黒板に『秋刀魚の娼婦風パスタ』と書かれていて「娼婦風ってなんだ!?」と驚いて色々と妄想してしまったのを覚えています。
そしてこの料理名を声に出して注文するのが初めてだったので何だか気恥ずかしかったのですが、ボリュームのある食べ応えと満足感があってとても美味しかったです。
現在では注文するにも慣れてしまって、既に気恥ずかしさは消え失せてしまい、大きな声で元気よく注文することができるようになっています!
一般的にイタリアではプッタネスカに秋刀魚を使うことは無いみたいですが、調味料に青魚由来のアンチョビを使っていますので、同じ青魚の秋刀魚との相性は良かったです。
そして青魚とトマトソースの相性も抜群ですよね!
料理とは全く関係のない話なのですが、このプッタネスカという料理名から、ふと宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』を思い出してしまいました。
ラピュタという名前は、ジョナサン・スウィフトの『ガリヴァー旅行記』に登場する空飛ぶ島『ラピュータ』をモデルにしたと言われています。
そして、天空の城ラピュタの英題は『Castle in the Sky』になります。
『ラピュタ』の文字が入っていませんよね。
ラピュタはスペイン語で『娼婦』を意味しているそうで、スペイン語圏では『ラピュタ(La puta)』という名称が問題視されることもあり改題されているんですね。
確かに子供も観るアニメ映画の題名に『娼婦』という文字が入っていたら「成人アニメなのか!?」と思ったりしてギョッとしてしまいますよね!
娼婦つながりの話題でした!
材料(2人分)
- パスタ・・・160グラム
- ニンニク・・・1片
- 赤唐辛子・・・1本
- EX・ヴァージン・オリーブオイル・・・大さじ4杯
- アンチョビ・・・3本
- ケイパー・・・16粒
- ブラックオリーブ・・・10個
- オレガノ・・・少々
- イタリアンパセリ・・・少々
- トマトソース・・・200ml
- 塩・・・少々
- 胡椒・・・少々
代用食品
上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。
家にある食材を使って作ってみてください!
なにか新しい発見があるかもしれません!
- EX・ヴァージン・オリーブオイルの代用:普段使っている油
- アンチョビの代用:オイルサーディン、ニョクマムやナンプラー(ちょっと東南アジア的な風味になるかも)、ツナ缶
- ケイパーの代用:ラッキョウ、野菜のピクルス
- オレガノの代用:スイートバジル、ナツメグ、ローリエ、タイム
- イタリアンパセリの代用:クレソン、三つ葉、スイートバジル、カーリーパセリ、セロリの葉
作り方
- フライパンにオリーブオイルをひいて、みじん切りにしたニンニク、種を抜いて砕いた赤唐辛子を入れます。
- 弱火にかけて、ニンニクがキツネ色になるまで炒めます。
- アンチョビを加えて、アンチョビの香りがしてきたら、ケイパー、ブラックオリーブ、オレガノを加えます。
- トマトソースを加えて、混ぜながら炒め合わせます。
- 塩、胡椒を振りかけて、弱火で煮込んでいきます。
- 茹でたパスタを加えて絡め、塩、胡椒で味を調えます。
- お皿に盛り付けて、みじん切りにしたイタリアンパセリを散らして出来上がりです。
食材の旬
- ニンニク:6~8月
- 唐辛子(辛味種):7~11月
- イタリアンパセリ:3~5月、9~11月

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