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| 豚バラ肉とニンニクのピリ辛醤油煮 |
ジューシーで旨味のある豚バラ肉と、熱が加わってネットリとした食感と香ばしい香りのあるニンニク。
ネットリとしてバターのように柔らかくなったニンニクを豚肉に塗るように合わせて食べるとより美味しさが増します。
ソースは豆板醤のピリッとした辛味のある味わいががアクセントになっています。
スタミナを付けたい時や、お酒のおつまみとしてオススメな一品です!
ニンニク
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| ニンニク |
世界一のニンニク生産国は中国で、世界のニンニク生産量の80%を占めているそうです。
日本国内の流通においては、国産ニンニクの80%を青森県産(青森県田子町は早くからブランド化に取組んでいました。)が占めており、次いで香川県の出荷が多いそうです。
原産地は中央アジアだと推定されており、紀元前3200年頃には古代エジプト等で栽培・利用されていたそうです。
中国には紀元前140年頃伝わり、日本には中国を経て8世紀頃には伝わっていたそうです。
大昔の日本では、禅宗の禅寺の戒壇石に『不許葷酒入山門』と刻まれるように、ニンニクの刺激と強壮作用が煩悩を増長するとされて、仏教の僧侶の間ではニラ、ネギ、ラッキョウ、ノビルと共に五辛の1つとして食べる事を禁じられていました。
禁じられている主な理由は、
- 瞋(怒り)が増してしまい修行の妨げになる
- 婬(性欲)が増してしまい修行の妨げになる
- 諸天(天部の神々)はその臭気を嫌って守護を離れ、鬼神が寄りつく
なのだそうです。
ちなみに、五辛を故意に食した僧侶は『軽垢罪(けいくざい)』を犯したとされるそうです。
重大な罪ではありませんが、修行者としての清浄性を損なう罪に問われていたそうで、戒律違反として記録され、懺悔や浄化の儀礼が必要になっていたそうです。
例外的な救済措置はあったそうで、五辛以外で治療できない病気を患った場合においては摂取(寺院外の俗人の家で摂取しなければならない)したとしても罪には問われなかったのだそうです。
摂取後は、四十九日間の浄化期間を経て修行に復帰することが許されたそうです。
仏家での五辛の1つ『ニンニク 』
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| ニンニク |
仏家での五辛の1つ『ニラ 』
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| ニラ |
仏家での五辛の1つ『ネギ』
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| ネギ |
仏家での五辛の1つ『ラッキョウ 』
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| ラッキョウ |
仏家での五辛の1つ『ノビル』
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| ノビル |
当時は食材としては香りや味わいの刺激が強すぎるため、薬や強壮剤として用いることが主だったとされています。
江戸時代になってから徐々に食材として用いられるようになり、戦後の食文化の西洋化によって需要がより高まっていったそうです。
材料(2人分)
- 豚バラ肉ブロック・・・500グラム
- 鶏ガラスープ・・・130ml
- 中国醤油(下味)・・・適量
- 中国醤油・・・大さじ1杯
- 八角(スターアニス)・・・1個
- 豆板醤・・・大さじ0.5杯
- 砂糖・・・少量
- 水溶き片栗粉・・・大さじ1杯
- ニンニク・・・8片
代用食品
上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。
家にある食材を使って作ってみてください!
なにか新しい発見があるかもしれません!
- 八角(スターアニス)の代用:五香粉
- 中国醤油の代用:日本の濃い口醤油
作り方
- 豚バラ肉の塊をお湯に入れて1時間程度、弱火で下ゆでします。
- 茹で上がったら角切りにして、中国醤油で下味を付けます。
- 豚肉を熱した油に入れて、表面が色づくまで揚げます。 豚肉の表面に付いた油は洗い流し、バットに豚肉と中国醤油と八角を入れて2時間程度蒸します。
- ニンニクを一片ずつバラして(15片くらい)薄皮をむき、表面に焼き色が付くまで揚げます。
- 中華鍋に油を入れて熱し、豆板醤大さじ1杯を入れて炒め、鶏ガラスープを入れて煮立てます。
- 煮立てたスープに入っている豆板醤の固形物を網じゃくし等ですくい取って捨てます。
- 豚肉とニンニクを中華鍋に入れて、中国醤油と砂糖で味を調整し、煮込みます。
- 良い感じで煮詰まってきたら、最後に強火で水溶き片栗粉を入れてトロミを付けて出来上がりです。
食材の旬
- ニンニク:6~8月







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