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| 生牡蠣 |
前回作った料理(牡蠣とクレソンのスパゲッティ) はイタリア料理なのですが、ヨーロッパでは火を通した牡蠣よりも、生の牡蠣を食べることを好む方が多いんですよね。
牡蠣そのものが既に完璧な味になっているので、調味料や香辛料や加熱といった手を加える必要が全く無いからなのだそうです。
イギリスでも牡蠣というと生食(アメリカでもそうですがカクテルソースと一緒に食べるのが定番)が好まれています。
イギリスの牡蠣の生食文化は古く、テムズ川で大量に採れた牡蠣は18世紀の庶民の栄養源でした。
19世紀になるとテムズ川の環境汚染によって牡蠣は激減しましたが、ケント州ウィスタブルやエセックス州マーシー島などでは現在も良質な牡蠣が採れるということで、レストランやマーケットでよく提供されており、特に海沿いの地域では新鮮なものが手に入るということです。
イギリス流生牡蠣の食べ方のレシピ
カクテルソース(トマトケチャップ、ホースラディッシュ、タバスコ等を混ぜ合わせたものなどがあります)とはまた違ったイギリスで最近人気の生牡蠣の食べ方のレシピを紹介します!
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| 生牡蠣とカクテルソース |
作り方
- 生牡蠣に粗塩をパラリと振りかけます。
- ボウモアを数滴振りかけて出来上がりです。
口の中でウィスキーのスモーキーな香りと、牡蠣の旨味が合わさって、まるでジューシーな牡蠣の燻製を食べているかのような香りと味わいを楽しむ事ができます。
機会がありましたら、是非一度お試しください!
ちなみにボウモア(ゲール語で『大きな岩礁』という意味)はアイラ島(スコットランドの人口約3,500人の小さな島でインナー・ヘブリディーズ諸島の南端ジュラ島の西側に位置している)に蒸溜所を置くシングルモルトウイスキー(シングルとは1つの蒸留所という意味であり、モルトとは麦芽を原料としたウイスキーという意味)です。
ボウモアの特徴はアイラモルトならではの潮の香りと蜜のような甘美さとスモーキーな香りを併せ持っています。
現在アイラ島では幾つかの蒸溜所が稼働していますが、ボウモアはその中で最古の蒸溜所であり、1779年から稼働しています。
アイラ島の蒸留所の中で唯一エリザベス2世女王が訪問した時には歓迎用の特別なウイスキー樽を作り、彼女の前で詰められたこの樽は22年後、戴冠50周年の記念に王室へ献上されたそうです。
このエピソードからボウモアは『アイラモルトの女王』とも称されるようになりました。


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