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| イカのミルク炒め |
中国料理店の魚介を使ったミルク炒めが大好きです。
生姜や葱や紹興酒の味と風味が合わさったミルクソースがたまらなく食欲を刺激してくるんですよね。
魚介の中でも特に鮑や伊勢エビを使ったものはたまりません!
鮑は柔らかな食感と上品な旨味がソースと共に口の中に広がり、伊勢エビはプリプリとした食感と海老特有の味わいがこれまた口の中に広がります。
これら2つの食材は高級な中国料理店にはメニューによく記載されているのですが、どちらも高額でなかなか食べることができませんでした。
食べたことは数回程度で、その殆どはメニューに印刷されていた『鮑』と『伊勢エビ』の文字だけを漠然と眺めていたのを思い出します。
今回はそれらよりもリーズナブルなイカを使いました。
使うイカは生でも冷凍でもどちらでも良いのですが、できるだけ身が肉厚なものが良いですね。
食べたときの満足感のある柔らかな食感とともにイカの旨味が噛めば噛むほどに口の中に広がっていくと思います。
これならお腹いっぱいに食べる事ができます!
イカでも十分に美味しいんですよね。
コウイカ
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| コウイカ |
今回の料理はコウイカを使いました。
軟体動物門・頭足綱・コウイカ目・コウイカ科に分類しているイカです。
コウイカを漢字にすると『甲烏賊』で『甲』は『貝殻』を意味しています。
このイカは体内に細長い卵形の石灰質の甲を有しており、貝殻の名残であり浮きの役割をしています。
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| コウイカの甲 |
別名は、カイカ(音変化や略称と考えられています)、スミイカ(墨を多く持つため)、マイカ(愛媛や岡山では地元で最も一般的なイカだから。ちなみに関東や北海道でマイカというとスルメイカのことで、京都や島根ではケンサキイカになります)等と呼ばれています。
身は肉厚でねっとりとしていて甘味が口の中に広がり、この料理の他にも刺身、寿司ネタ、焼き物、煮物等、色々な料理とも相性の良いイカですね!
材料(2人分)
- イカ・・・100グラム
- キュウリ・・・0.5本
- 水煮のマッシュルーム・・・20グラム
- 銀杏・・・数個
- 長ネギ・・・3センチ分
- 生姜・・・一片
- 鶏ガラスープ・・・30cc
- エバミルク・・・40cc
- 塩・・・各少々
- ホワイトペッパー・・・各少々
- 紹興酒・・・各少々
- 卵白・・・少々
- 片栗粉・・・大さじ0.5杯
- 油・・・小さじ1杯
- 砂糖・・・少々
- 鶏油・・・少々
- 水溶き片栗粉・・・大さじ0.5杯
※水煮のマッシュルームを使っているのは、花切り(料理写真のようにマッシュルームに複数本の切れ目を入れて軽く押しつぶしています。)にしやすいためです。
フレッシュなマッシュルームだと、かたく割れやすいので花切りにするのは難しいです。
ただ、花切りをしないのであればフレッシュなマッシュルームを使ってもいいですね。
水煮とはまた違った、新鮮さと歯ごたえを楽しむことができると思います。
代用食品
上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。
家にある食材を使って作ってみてください!
なにか新しい発見があるかもしれません!
- イカの代用:海老、鮑、トコブシ、白身魚、ホタテ貝柱
- エバミルクの代用:生クリーム
- 紹興酒の代用:日本酒
- ホワイトペッパーの代用:普通の胡椒
- 鶏油の代用:ラード、牛脂、ネギ油
作り方
- イカは花切りにして、塩、ホワイトペッパー、紹興酒、卵白、片栗粉、油で下味を付けます。
- 胡瓜は皮を剥いて縦に三等分にして種の部分を取り除き、花切りにします。
- マッシュルームは二等分にして花切りにします。
- 長ネギは1センチ角に切り、生姜は薄切りにします。
- 中華鍋に油をたっぷりと入れて低温で熱し、イカを入れて油通しします。
- 銀杏、マッシュルーム、胡瓜を油通しします。 油通しをしたら、取り出して油を切ります。
- 油をあげた中華鍋に油をひいて熱し、長ネギと生姜を入れて炒めて香りを出し、鶏ガラスープ、エバミルク、塩、砂糖、ホワイトペッパー、紹興酒を加えて弱火で混ぜ合わせます。
- イカ、胡瓜、マッシュルーム、銀杏を加えて軽く炒め合わせ、水溶き片栗粉でトロミを付け、鶏油をたらして出来上がりです。
食材の旬
- イカ(甲いか):12~3月
- キュウリ:6~8月
- マッシュルーム:10~12月
- 銀杏:10~11月
- 長ネギ:12~2月
- 生姜:6~8月(新生姜)、9~11月(根生姜)



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