モロッコの風を感じることのできる一品:鶏肉のモロッコ風バターライス添え

鶏肉のモロッコ風バターライス添え
鶏肉のモロッコ風バターライス添え

スパイシーで酸味と甘味のあるフランス料理です。 

フランス人は普段から辛い料理を食べる習慣があまり無いので、舌を刺すような辛い味わいが苦手な人が多いんですよね。 

なのでスパイシーと言っても、辛味を抑えたマイルドなフレンチらしい味に仕上がっています。 

なぜモロッコ風なのかというと、モロッコ(地中海に面した北アフリカの国)の料理でよく使われているレーズン、レモン、オリーブ、ハーブ、香辛料を使っていますので、この名前が付いているんですね。 


シャウエン モロッコの青い街 シャウエン
シャウエン モロッコの青い街 シャウエン

モロッコは過去フランス領だったこともあり、お互いの料理が影響し合ったような(純粋なモロッコ料理は、ベルベル、アンダルシア、地中海、アラブの料理が混ざり合ったもので、フランス料理自体の影響は少ないと言われています)味わいと風味と香りのある一品です。 

料理全体にスパイシーさを出すために、ターメリック、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、胡椒、赤唐辛子、陳皮等30数種類をブレンドした赤缶カレー粉を使いました。 

普通のカレールウを使うと色も味もカレー料理になってしまうので、ほのかにカレーの風味を保ちながらスパイシーさを強調するにはもってこいの調味料だと思います。 


ちなみに赤缶カレー粉はエスビー食品から販売されています。 

1923年に日本初の純国産カレー粉(業務用として販売されましたが日本初なのかに関しては異説あり)が日賀志屋(エスビー食品の前身)から誕生しました。 

1930年にヒドリ印(ヒドリ印とは社運や製品への願いを込めた太陽=SUNと鳥=BIRDを図案化したもので、その後の1931年に頭文字であるSとBをとってをS&Bと併記して商標としました)カレー粉を発売し、1933年に白缶カレー粉(著名な料理家の推薦状を商品に添付し、その結果、料理人たちへの売込みに成功)を発売。 

これらの創業以来培ってきたカレーのノウハウの集大成として1950年に赤缶カレー粉が誕生しました。




材料(2人分) 


  • 手羽元・・・6本
  • 赤缶カレー粉・・・小さじ1杯
  • 生姜・・・0.5片 
  • レモンの輪切り・・・4枚 
  • レモン汁・・・少量 
  • EX・ヴァージン・オリーブオイル・・・少量 
  • 塩・・・適量 胡椒・・・適量 
  • 玉葱・・・0.5個 
  • オリーブ・・・50グラム 
  • ケイパー・・・大さじ0.5杯 
  • レーズン・・・10グラム 
  • ブイヨンスープ・・・125ml 
  • ローリエ・・・2枚 
  • 白ワイン・・・少量 
  • 蜂蜜・・・小さじ0.5杯 




代用食品 


上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。 

家にある食材を使って作ってみてください! 

なにか新しい発見があるかもしれません!


  • ケイパーの代用:胡瓜、玉ねぎ等のピクルス、ラッキョウの甘酢漬け 
  • 蜂蜜の代用:メープルシロップ、ガムシロップ、味醂 
  • ローリエの代用:ローズマリー、セロリの葉 
  • EX・ヴァージン・オリーブオイルの代用:家にある油
  • 白ワインの代用:日本酒
  • ブイヨンスープの代用:コンソメスープ




作り方 


手羽元をカレー粉、薄切りのショウガ、レモンの輪切り、レモン汁、EX・ヴァージン・オリーブオイル、塩、胡椒で漬けこみ味と香りを肉に染み込ませます。 

輪切りにした玉葱をオリーブオイルを入れた鍋に入れて、軽く炒めます。 

マリネした手羽元をオリーブオイルをひいて熱したフライパンに入れて、両面きつね色になるまで炒めます。 

焼き上がった鶏肉と焼き汁と白ワインを玉葱の入っている鍋に入れて強火でアルコールを飛ばします。 

ブイヨンスープ、オリーブの実、ケイパー、レーズン、ローリエを入れて中火で30分程煮込みます。 

スープにとろみが付いてきたら蜂蜜を加えてコクをプラスします。 

器に鶏肉を盛り、バターライスを添え、オリーブやレーズン等と一緒に煮汁をかけてできあがりです。 




旬の食材 


  • 生姜:6~8月(新生姜)、9~11月(根生姜) 
  • レモン(国産):10~12月(緑色)、12~3月(黄色)

コメント