ジューシーなハマグリと穏やかな香りと甘味のあるワケギのマリアージュ:ハマグリとワケギのスパゲッティ

ハマグリとワケギのスパゲッティ
ハマグリとワケギのスパゲッティ



9月に入ってもまだまだ暑い日が続きますよね。

そんな時には冷たい麺料理も良いですよね!

今回は貝をタップリと使った冷製のパスタ料理です。

ハマグリの上品な甘みとワケギの優しい甘みの組み合わせが良い感じのマリアージュとなりました。

プックリと膨らんだ肉厚のハマグリは、噛むとジューシーで甘味のある味わいが口の中に広がります。




ハマグリ


ハマグリ
ハマグリ 


 ハマグリは、マルスダレガイ科に分類される二枚貝の一種で、その仲間は500~800種ほどいるそうですが、重要な食材として代表的なものにアサリが挙げられます。


日本では貝塚からの出土例もあり、縄文時代からの利用があったとされています。

江戸時代では『桑名(現在の三重県桑名市)といえば焼蛤』と言われるほど、ハマグリは名物として知られていました。

例えば、十返舎一九による滑稽本『東海道中膝栗毛(1811年)』では、主人公の弥次さんと喜多さんが桑名宿で焼蛤を食べるシーンがあります。


東海道中膝栗毛の弥次喜多像(京都三条大橋)
東海道中膝栗毛の弥次喜多像(京都三条大橋)


『箱にしたいろりのようなものの中へ蛤をならべ、松かさをつかみ込み、あふぎたてて焼く』と本書に記されており、当時の屋台風景や食文化が描かれています。


ちなみにハマグリという名前の由来は、『浜にある栗=浜栗(はまぐり)』という説と、『浜辺の石=クリ』から来ているという説等があるそうです。




ワケギ


ワケギ
ワケギ

この料理に一般的なネギではなくワケギを使っているのは、生のままを使用しているためです。 

生のネギよりも辛味とクセが少なく甘みがあるということから選びました。 

ちなみにワケギはネギと玉葱の雑種(ヒガンバナ科ネギ属の多年草)だそうです。 

根元の部分は球根状に少し膨らみ、分球して増えて育ち種はできません(球根で増える)。




材料(2人分)


  • ハマグリ・・・250グラム程度 
  • ワケギ・・・6本 
  • ニンニク・・・3片 
  • 白ワイン・・・大さじ3杯
  • EX・ヴァージン・オリーブオイル・・・大さじ2杯 
  • 塩・・・適量 
  • 胡椒・・・適量 
  • パスタ・・・150グラム 




代用食品 


上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。 

家にある食材を使って作ってみてください! 

なにか新しい発見があるかもしれません! 


ハマグリの代用:ホンビノスガイ、アサリ 

EX・ヴァージン・オリーブオイルの代用:家にあるオイル

白ワインの代用:シャンパン、スパークリングワイン、日本酒

ワケギの代用:浅葱 

 



作り方 


  1. 鍋にハマグリ、白ワイン、スライスしたニンニク、水を入れて火にかけます。
  2. ハマグリの口が開いてきたら、ハマグリとニンニクをボウルに取り出します。 
  3. ボウルに煮汁を入れて、冷やします。 殻から身を外し、EX・ヴァージン・オリーブオイル、小口切りにしたワケギを混ぜ合わせます。 
  4. パスタを茹でたら、塩を少々入れた氷水の中に入れて冷やします。 
  5. キッチンペーパー等でパスタの余分な水分をきります。 
  6. ボウルにパスタを入れて混ぜ合わせ、塩、胡椒で味を調えて出来上がりです。 




食材の旬 


  • ハマグリ・・・2~4月 
  • ワケギ・・・3~5月、9~11月 
  • ニンニク・・・6~8月

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