香ばしい風味とシャキシャキ感を楽しめる一品:ニンニクの芽とベーコンの炒め物

ニンニクの芽とベーコンの炒め物
ニンニクの芽とベーコンの炒め物


ニンニクのほのかな香りのする芽とベーコンのコクと旨味が絡まって、ビールがドンドンと進みます! 

この料理は中華料理なので、本当は金華ハムを使いたかったのですがスーパーに売っていなかったのでその代用としてベーコンを使いました。 

金華ハム(金華市で製造されたものだけに許される地理的表示保護産品)は、中国・浙江省の金華地区で生産される生ハムの一種で、豚のモモ肉を塩で約2ヶ月間塩漬けした後に天日で約2週間ほど乾燥させ風通しの良いところで約1年かけて熟成させて作ります。 

他の生ハム(イタリアのプロシュット・ディ・パルマやスペインのハモン・セラーノ等)に比べて塩分が強く旨味やコクも濃厚であるため、基本的には料理の出汁的な使い方(フカヒレスープの出汁等)が一般的ですが、味わいと風味がとても良いので炒め物や蒸し物や煮物等に刻んだ固形の状態で使ったりと様々な料理に使われます。 

私的には塩分とコクと旨味と風味と香りが強いので、お酒のおつまみにするのも大好きです! 




ニンニクの芽(蒜苔) 


ニンニクの芽
ニンニクの芽


ニンニクの芽は実際には芽では無く、ニンニクが花を付けるために伸ばす『花茎』と呼ばれる部分をさします。 

春になると花を付けるための茎を伸ばしますが、栽培物は球根に養分を貯めて花の方に養分が行ってしまわないように花茎を刈り取ってしまいます。 

この花茎の部分が一般に売られている「ニンニクの芽」と呼ばれているものです。 

ニンニクの芽には、疲労回復、滋養強壮、殺菌効果、抗酸化作用等の効果があるそうで、美味しさと健康が両立した素晴らしい野菜だそうです。 

中国では古くから料理の炒め物の定番食材として使われており、特に豚肉や牛肉との相性が良いですね。

日本への流通は、1980年代以降に中国からの輸入が増え、現在ではスーパーやデパート等で一般的に見かけるようになりました。


ちなみに『葉ニンニク』というのもあります。 


葉ニンニク
葉ニンニク


日本(主な産地:高知、青森、千葉県)では 料理として使う素材としては馴染みが薄いのですが、ニンニクが球根になる前の若い葉の部分です。 

球根よりも味や香りのパンチは薄いのですが、程よいニンニクの香りと風味があります。 

本場中国ではよく使われていて、例えば麻婆豆腐の仕上げに刻んだ葉ニンニクを使い、回鍋肉でも使われています。 

あと、レバニラのニラの代わりに葉ニンニクを使ったり、ラーメンにトッピングする刻みネギの代わりに使っても良いかもしれませんね。 




材料(2人分) 


  • ニンニクの芽・・・6本程度 
  • ベーコン・・・60グラム 
  • ごま油・・・小さじ1杯 
  • 紹興酒・・・大さじ1杯 
  • 塩・・・適量 




代用食品 


上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。 

家にある食材を使って作ってみてください! 

なにか新しい発見があるかもしれません! 


  • ニンニクの芽の代用・・・韮、葱、インゲン 
  • ベーコンの代用・・・金華ハム
  • 胡麻油の代用・・・家庭にある油
  • 紹興酒の代用・・・日本酒




 作り方 


  1. ニンニクの芽を5センチの長さに切ります。 
  2. 油をひいて熱した中華鍋に薄切りにしたベーコンを入れて、キツネ色になるまでジックリと弱火で炒めます。 
  3. ニンニクの芽を加えて中火で軽く混ぜ合わせます。 
  4. 紹興酒を加え、炒め上げて出来上がりです。 




食材の旬 


  • ニンニクの芽:通年(中国産)、5~6月(国産)

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